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概要

夢ぷらざ vol53

熊野町では、米に次いで「黒大豆(丹波種)」が多く作られています。これは、10?12月の昼夜の気温差が大きい熊野町と、兵庫県丹波地域と気象条件がよく似ているため。1970年に、国の減反政策により、米の代替え作物として注目され、辺神地区で1972年に作付けが始まりました。大ぶりで艶やかな黒大豆は、有名な丹波篠山産に勝るとも劣らないと好評で、一時、生産量は増加。しかし、近年は家庭で黒豆を調理しなくなるなどの消費動向の変化で、生産量が減少し、さらに生産者の高齢化が追い打ちをかけ、一般市場に出回ることが少なくなりつつあります。そんななか、新たに人気を集めているのが、黒大豆が成熟する前に収穫される「黒えだまめ」です。約14ミリメートルと大きな粒の黒えだまめは、ホクホクとした食感とほのかな甘味が特徴。「一度食べると忘れられない!」という声が上がるほどです。とはいえ、収穫時期は10月中旬から2週間程度と期間が短く、さらには流通量も少ない希少なもの。そのため、熊野町ではオーナー制度を導入していますが、あまりのおいしさにリピーターが続出し、今では申し込みが抽選になるほどの人気です。「生産農家を増やして、もっと一般の人にも楽しんでほしい」。そう話すのは、熊野町黒大豆生産組合の組合長である中村圭造さん。必要な農具を自ら作るなどして、栽培に力を入れています。知る人ぞ知る熊野の黒大豆と黒えだまめ。ぜひその味を確かめてください。熊野町の黒大豆といえば、知る人ぞ知る特産品。まずは、秋に旬を迎える究極の黒えだまめを味わって。vol.10熊野の黒大豆&黒えだまめ8